7/8 話し合い「図書室の返却期限を守らせるには」
今日も元気にモクモクタイムと話し合いタイムを行いました。
話し合いタイムのテーマは、「図書室の返却期限を守らせるには」です。やみくもに解決策を講じるのではなく、きちんと問題解決の基本に沿って考えることを学びました。
- 16:30~ はじめに
- 16:35~ モクモクタイム①
- 17:00~ 話し合いタイム
- 17:30~ モクモクタイム②
- 17:45~ モクモクタイム③
- 17:55~ 終わりの会
モクモクタイム
- 県庁所在地ゲーム
- 野球ゲーム
- 焼き肉ゲーム
- ロケットと足し算
今週もそれぞれの進捗・習熟度に応じた課題に取り組んでもらいました。
教材は基本的に3部構成になっています。
・【基本編】「大きさを90%にする」のような指示に従って、1つのブロック(コマンド)を選んでつなげる
・【アレンジ編】「炎があたったときに、catの表情を変える」のような指示があって、複数のブロックの組み合わせを考える
・【自由アレンジ編】自由にアレンジを考える
です。
まずは【基本編】で、ゲームやアニメーションの基本的な動きを作成していきます。
書いてある文章から、少し読み替えが必要なことはありますが、
想像力が必要なほどではありません。
「変数「HP」が1減る」のような指示があったときに、
“1減るということは、-1ずつ変えるんだな”
と考えるというようなイメージです。
【アレンジ編】では、文章から、ロジックを組み立てていく必要があります。
上の例「炎があたったときに、catの表情を変える」という指示の場合、
「炎があたったときに」というのは、
“もしネコが炎に触れたなら”と、考えれば、
もし~ならというブロックと、
炎に触れたというブロック
を組み合わせることで実現できそうだなと組み立てます。
さらに、それをいつ行えばいいかを考え、
炎はいつ当たるか分からないし、
いつ当たっても、有効になるようにしないといけません。
そうすると、スタートが押されてから、ずっと、待ち構えておく必要があります。
従って、「ずっと~を繰り返す」というブロックの中に入れることになります
【自由アレンジ編】は、文字通り、どんなふうに変えたいかを考える所から
始めてもらいます。
個人差はありますが、いくつかプログラムをつくっていくうちに、
こんなこともできるんじゃないか
というのがわかってきて
発想も出てくるようになります。
発想だけで、実現可能性なども分かりませんから、
「こんなの作りたいんだけど」と、サポーターに相談しながら、
進めていきます。
自由アレンジ編こそ、プログラミングで子どもの力をつける
大事な部分だと私たちは考えますが、
その分教える側のパワーもかかりますので、
実施していないスクールもあります。
モクモクタイムというのは、プログラムをつくることに集中して取り組む時間です。
世界中でもっともポピュラーなビジュアルプログラミング言語であるScratchを用いて、
ゲームやクイズなどをつくります。
話し合いタイム「図書室の返却期限を守らせるには」
今日のテーマは、「図書室の返却期限を守らせるには」です。
みんなの小学校でこのような問題が発生しているかはさておき、「返却期限を守らない人が多い」という問題が発生していると仮定して、議論しました。
今回のポイントは、
いきなり解決策を考えないこと
です。
返さない人に罰を与える
などいきなり解決策を考えてしまいがちなのですが、
問題解決の議論をするときには、順番がとても大事です。
そのことをまず伝えました。
いつも通り、考えてみようシートに記入してから議論に入ります。
理由・原因については、今回はあくまで仮のお題ですので、いろんな可能性を想像して列挙してみます。
- 返却期限のことを忘れいている
- まだ読み終えていないから返したくない
- いやそもそも返却期限があることを知らない
- 本をなくしてしまった
などいろいろと挙がりました。
そのあと各原因に対して、解決策を考えます。
返却期限があることを知らない場合と、読み終えていないから返したくないという場合では、当然ながら解決策が異なります。
同じ問題でも、問題の原因によって解決策が全然違う。
だから、まず原因を考えることが大事だよということを、理解してくれている様子でした。
今回もとてもいい話し合いができました。
問題解決の基礎的な進め方については、何度か繰り返して訓練することで、意識せずともできるようになっていくと思います。
- 自分の想いを伝えるということ
- 人が話しているときの聴く態度を磨くこと
- 質問をしてどんどん相手の想いを引き出すこと
を練習してもらっています。
他の人が話しているときに、自分の話がしたくてうずうずしてしまったり、
割り込んでしまうことがあります。
大人でも全員が完璧にできるわけではないので、難しいですが、
小学生のうちから少しずつ磨いていくことが大事かなと思っています。
(終わり)