5/27 話し合い「学校をもっと楽しいところにするには」
5月最終回の今日は、モクモクタイムと話し合いタイムを行いました。
- 16:30~ はじめに
- 16:35~ モクモクタイム①
- 17:00~ 話し合いタイム
- 17:25~ モクモクタイム②
- 17:45~ モクモクタイム③
- 17:55~ 終わりの会
モクモクタイム
- モモの冒険
- エアーホッケー
- ロケットと足し算
- テニスゲーム
今週もそれぞれの進捗・習熟度に応じた課題に取り組んでもらいました。
教材は基本的に3部構成になっています。
・【基本編】「大きさを90%にする」のような指示に従って、1つのブロック(コマンド)を選んでつなげる
・【アレンジ編】「炎があたったときに、catの表情を変える」のような指示があって、複数のブロックの組み合わせを考える
・【自由アレンジ編】自由にアレンジを考える
です。
まずは【基本編】で、ゲームやアニメーションの基本的な動きを作成していきます。
書いてある文章から、少し読み替えが必要なことはありますが、
想像力が必要なほどではありません。
「変数「HP」が1減る」のような指示があったときに、
“1減るということは、-1ずつ変えるんだな”
と考えるというようなイメージです。
【アレンジ編】では、文章から、ロジックを組み立てていく必要があります。
上の例「炎があたったときに、catの表情を変える」という指示の場合、
「炎があたったときに」というのは、
“もしネコが炎に触れたなら”と、考えれば、
もし~ならというブロックと、
炎に触れたというブロック
を組み合わせることで実現できそうだなと組み立てます。
さらに、それをいつ行えばいいかを考え、
炎はいつ当たるか分からないし、
いつ当たっても、有効になるようにしないといけません。
そうすると、スタートが押されてから、ずっと、待ち構えておく必要があります。
従って、「ずっと~を繰り返す」というブロックの中に入れることになります
【自由アレンジ編】は、文字通り、どんなふうに変えたいかを考える所から
始めてもらいます。
個人差はありますが、いくつかプログラムをつくっていくうちに、
こんなこともできるんじゃないか
というのがわかってきて
発想も出てくるようになります。
発想だけで、実現可能性なども分かりませんから、
「こんなの作りたいんだけど」と、サポーターに相談しながら、
進めていきます。
自由アレンジ編こそ、プログラミングで子どもの力をつける
大事な部分だと私たちは考えますが、
その分教える側のパワーもかかりますので、
実施していないスクールもあります。
モクモクタイムというのは、プログラムをつくることに集中して取り組む時間です。
世界中でもっともポピュラーなビジュアルプログラミング言語であるScratchを用いて、
ゲームやクイズなどをつくります。
話し合いタイム「学校をもっと楽しいところにするには?」
世間的には「5月病」というものがある5月なので、改めて、毎日通う学校をもっと楽しいところにするにはどうすればよいかについて議論しました。
ただし、自分が楽しいだけじゃなく、校長になったつもりで、どうすればみんなが楽しくなるか。という高い視点で考えてもらいました。
いつも通り、まずは「考えてみようシート」に記入してから、議論に入ります。
考えやすいテーマということもあり、裏面にまで達するほどたくさんの意見を考えてくれた子どももいました。
先進的な学校ではすでに実施されていることや、オリジナリティ溢れるユニークなことまで、たくさんの意見が出て、活発な議論ができました。
以下は出た意見の一例です。
- 授業の速さを人それぞれのペースに合わせる
- テストで100点を取ると、次の日は自分がやりたいことできる
- テストの点がお金になる
- 教室に休み時間だけくつろげるソファ、テレビを置く
- 4日行って3日休む(その分宿題が増えてもいい)
- 制服か私服か選べる
- 遊具を増やす
- 給食をバイキングにする
- 先生の休憩時間を長くする (← テレビで見て大変そうだと思った)
- 先生を選べるようにする
「学校面白くない」とただ現状に対する不満を言うだけでなく、
こうしたら面白くなるんじゃないかという意見を考え、
実際に訴えてみるところまでできれば、将来の可能性が格段に広がると思います。
「校長先生に提案してみようかな」と言っている子どももいて、とても頼もしいなと感じました。
- 自分の想いを伝えるということ
- 人が話しているときの聴く態度を磨くこと
- 質問をしてどんどん相手の想いを引き出すこと
を練習してもらっています。
他の人が話しているときに、自分の話がしたくてうずうずしてしまったり、
割り込んでしまうことがあります。
大人でも全員が完璧にできるわけではないので、難しいですが、
小学生のうちから少しずつ磨いていくことが大事かなと思っています。
(終わり)