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6/24 話し合い「6月って春なの?夏なの?」
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今日も元気にモクモクタイムと話し合いタイムを行いました。話し合いタイムのテーマは、「6月は春なのか夏なのか」についてです。簡単そうで難しい。答えのない問いに向き合ってもらいました。
- 16:30~ はじめに
- 16:35~ モクモクタイム①
- 17:00~ 話し合いタイム
- 17:35~ モクモクタイム②
- 17:45~ モクモクタイム③
- 17:55~ 終わりの会
モクモクタイム
- モモの冒険
- HPバーを用いた自由制作
- 焼き肉ゲーム
- シューティングゲーム
今週もそれぞれの進捗・習熟度に応じた課題に取り組んでもらいました。
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教材は基本的に3部構成になっています。
・【基本編】「大きさを90%にする」のような指示に従って、1つのブロック(コマンド)を選んでつなげる
・【アレンジ編】「炎があたったときに、catの表情を変える」のような指示があって、複数のブロックの組み合わせを考える
・【自由アレンジ編】自由にアレンジを考える
です。
まずは【基本編】で、ゲームやアニメーションの基本的な動きを作成していきます。
書いてある文章から、少し読み替えが必要なことはありますが、
想像力が必要なほどではありません。
「変数「HP」が1減る」のような指示があったときに、
“1減るということは、-1ずつ変えるんだな”
と考えるというようなイメージです。
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【アレンジ編】では、文章から、ロジックを組み立てていく必要があります。
上の例「炎があたったときに、catの表情を変える」という指示の場合、
「炎があたったときに」というのは、
“もしネコが炎に触れたなら”と、考えれば、
もし~ならというブロックと、
炎に触れたというブロック
を組み合わせることで実現できそうだなと組み立てます。
さらに、それをいつ行えばいいかを考え、
炎はいつ当たるか分からないし、
いつ当たっても、有効になるようにしないといけません。
そうすると、スタートが押されてから、ずっと、待ち構えておく必要があります。
従って、「ずっと~を繰り返す」というブロックの中に入れることになります
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【自由アレンジ編】は、文字通り、どんなふうに変えたいかを考える所から
始めてもらいます。
個人差はありますが、いくつかプログラムをつくっていくうちに、
こんなこともできるんじゃないか
というのがわかってきて
発想も出てくるようになります。
発想だけで、実現可能性なども分かりませんから、
「こんなの作りたいんだけど」と、サポーターに相談しながら、
進めていきます。
自由アレンジ編こそ、プログラミングで子どもの力をつける
大事な部分だと私たちは考えますが、
その分教える側のパワーもかかりますので、
実施していないスクールもあります。
モクモクタイムというのは、プログラムをつくることに集中して取り組む時間です。
世界中でもっともポピュラーなビジュアルプログラミング言語であるScratchを用いて、
ゲームやクイズなどをつくります。
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話し合いタイム「6月は春なの?夏なの?」
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今日のテーマは、「6月は春なのか夏なのか」です。
「これだけ暑いんだから夏に決まってる!」
と第一声答えてくれた子どももいましたが、
「ちょっと待って」と。
本当にそうか、いろんな角度から考えてもらいました。
いつも通り、まずは「考えてみようシート」に記入してから、議論に入ります。
今回はいつもと違い、PCでリサーチしてもOKとしました。
Googleで検索してみると、それらしい答えが出てきます。
でもその答えを写すだけでは意味がないので、
なぜそう言えるのか。
日本以外の国だったらどうなのか。
そもそも「春とは」何なの?「夏とは」何なの?と
どんどん深堀りする質問を投げかけていきました。
「6月は暑いから夏だ。9月は秋だ。」という意見に対しては、
「じゃあ、6月の平均気温と9月の平均気温を調べてみよう」と投げかけて、
調べてもらいます。
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すると、6月の平均気温より9月の平均気温の方が高いことがわかりました。
暑いから6月は夏だ(9月は秋だ)。という仮説は棄却されることになります。
こんな風に、仮説を立てて、検証してみるというのを実践してもらいました。
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また、調べている中で、南半球では季節が逆らしい。
ということがわかりました。
そこで、Google Earthを起動して、南半球ってなんだということを、確かめてもらいました。
Google Earthが楽しかったようで、自分の学校や家を見ている子どももいましたよ。
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今回もとてもいい話し合いができました。
自分の頭で考えて、仮説を立てて、検証してみるという力は将来必ず武器になります。
- 自分の想いを伝えるということ
- 人が話しているときの聴く態度を磨くこと
- 質問をしてどんどん相手の想いを引き出すこと
を練習してもらっています。
他の人が話しているときに、自分の話がしたくてうずうずしてしまったり、
割り込んでしまうことがあります。
大人でも全員が完璧にできるわけではないので、難しいですが、
小学生のうちから少しずつ磨いていくことが大事かなと思っています。
(終わり)