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10/21 話し合い「小学生でスマートフォンを持つべきか」
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すっかり秋になり、肌寒くなりましたね。
今日はセッションの前に検定試験を開催しました。受験された子どもたちは長時間お疲れさまでした。
- 16:30~ はじめに
- 16:35~ モクモクタイム①
- 17:05~ 話し合いタイム
- 17:30~ 発表準備・モクモクタイム②
- 17:55~ 終わりの会
モクモクタイム
- すご腕ウェイター
- 自由制作(マイクラ風)
- ブロック崩しゲームBlue
- 県庁所在地ゲームBlue
- サリーシリーズ
今週もそれぞれの進捗に合わせた課題に取り組んでもらいました。
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教材は基本的に3部構成になっています。
・【基本編】「大きさを90%にする」のような指示に従って、1つのブロック(コマンド)を選んでつなげる
・【アレンジ編】「炎があたったときに、catの表情を変える」のような指示があって、複数のブロックの組み合わせを考える
・【自由アレンジ編】自由にアレンジを考える
です。
まずは【基本編】で、ゲームやアニメーションの基本的な動きを作成していきます。
書いてある文章から、少し読み替えが必要なことはありますが、
想像力が必要なほどではありません。
「変数「HP」が1減る」のような指示があったときに、
“1減るということは、-1ずつ変えるんだな”
と考えるというようなイメージです。
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【アレンジ編】では、文章から、ロジックを組み立てていく必要があります。
上の例「炎があたったときに、catの表情を変える」という指示の場合、
「炎があたったときに」というのは、
“もしネコが炎に触れたなら”と、考えれば、
もし~ならというブロックと、
炎に触れたというブロック
を組み合わせることで実現できそうだなと組み立てます。
さらに、それをいつ行えばいいかを考え、
炎はいつ当たるか分からないし、
いつ当たっても、有効になるようにしないといけません。
そうすると、スタートが押されてから、ずっと、待ち構えておく必要があります。
従って、「ずっと~を繰り返す」というブロックの中に入れることになります
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【自由アレンジ編】は、文字通り、どんなふうに変えたいかを考える所から
始めてもらいます。
個人差はありますが、いくつかプログラムをつくっていくうちに、
こんなこともできるんじゃないか
というのがわかってきて
発想も出てくるようになります。
発想だけで、実現可能性なども分かりませんから、
「こんなの作りたいんだけど」と、サポーターに相談しながら、
進めていきます。
自由アレンジ編こそ、プログラミングで子どもの力をつける
大事な部分だと私たちは考えますが、
その分教える側のパワーもかかりますので、
実施していないスクールもあります。
モクモクタイムというのは、プログラムをつくることに集中して取り組む時間です。
世界中でもっともポピュラーなビジュアルプログラミング言語であるScratchを用いて、
ゲームやクイズなどをつくります。
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話し合いタイム「小学生でスマートフォンを持つべきか」
今日のテーマは、小学生でスマートフォンを持つべきかです。
もちろんどちらがいいかなんて正解はありませんし、各家庭の考え方や様々な事情に依ると思います。
良い面・悪い面の両面があり難しい論点ですが、
身近で自分にも関わる論点ですので、活発な議論ができました。
***
- それぞれのメリット・デメリットを考える
- それについて議論する
- 小学生がスマートフォンを持つべきかどうか結論を考える
という順番で進めました。
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- ゲームができる
- 友だちと連絡できる
- GPSで子どもの位置を確認できる
- 写真を撮って思い出を残せる
- 調べ事ができる
- SNSで言葉の暴力やいじめが起こる
- プライベートなことを晒してしまう危険性がある
- 中毒になってしまう
- 睡眠に影響が出てしまう
- トラブルに巻き込まれる
以上のようなことを挙げてくれました。
「自分にとって」だけでなく、
「親にとって」のメリット・デメリットも考えることができていて、
想像力がついてきていることが伺えました。
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これらのメリット・デメリットに対して、
同意の声が挙がったり、それは違うんじゃないかといった反対意見が出たり、活発に議論することができました。
ここまでを踏まえて、結論として、小学生でスマートフォンを持つべきかどうかについて、自分なりの意見を書いてもらいました。
「考えてみようシート」は持ち帰っていますので、保護者の皆様はご覧ください。
参考までに、小学生のスマートフォン保有率は以下のような状況です。
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- 自分の想いを伝えるということ
- 人が話しているときの聴く態度を磨くこと
- 質問をしてどんどん相手の想いを引き出すこと
を練習してもらっています。
他の人が話しているときに、自分の話がしたくてうずうずしてしまったり、
割り込んでしまうことがあります。
大人でも全員が完璧にできるわけではないので、難しいですが、
小学生のうちから少しずつ磨いていくことが大事かなと思っています。
(終わり)