9/16 話し合い「ペットボトルのお茶の旅」
今日の話し合いは「ペットボトルのお茶の旅」がテーマでした。
スーパーに売っているペットボトルのお茶や、魚が、どういう“旅”を経てやってくるのか、
世の中を知るために、サプライチェーンの基本を学び、話し合いました。
- 16:30~ はじめに
- 16:35~ モクモクタイム①
- 17:00~ 話し合いタイム
- 17:25~ モクモクタイム②
- 17:40~ モクモクタイム③
- 17:55~ 終わりの会
モクモクタイム
- ネコVSドラゴン2
- Gobo回収ゲーム
- スペースインベーダー1
- サリーと脱出
- のはらでかけっこ
今週もそれぞれの進捗・習熟度に応じた課題に取り組んでもらいました。
教材は基本的に3部構成になっています。
・【基本編】「大きさを90%にする」のような指示に従って、1つのブロック(コマンド)を選んでつなげる
・【アレンジ編】「炎があたったときに、catの表情を変える」のような指示があって、複数のブロックの組み合わせを考える
・【自由アレンジ編】自由にアレンジを考える
です。
まずは【基本編】で、ゲームやアニメーションの基本的な動きを作成していきます。
書いてある文章から、少し読み替えが必要なことはありますが、
想像力が必要なほどではありません。
「変数「HP」が1減る」のような指示があったときに、
“1減るということは、-1ずつ変えるんだな”
と考えるというようなイメージです。
【アレンジ編】では、文章から、ロジックを組み立てていく必要があります。
上の例「炎があたったときに、catの表情を変える」という指示の場合、
「炎があたったときに」というのは、
“もしネコが炎に触れたなら”と、考えれば、
もし~ならというブロックと、
炎に触れたというブロック
を組み合わせることで実現できそうだなと組み立てます。
さらに、それをいつ行えばいいかを考え、
炎はいつ当たるか分からないし、
いつ当たっても、有効になるようにしないといけません。
そうすると、スタートが押されてから、ずっと、待ち構えておく必要があります。
従って、「ずっと~を繰り返す」というブロックの中に入れることになります
【自由アレンジ編】は、文字通り、どんなふうに変えたいかを考える所から
始めてもらいます。
個人差はありますが、いくつかプログラムをつくっていくうちに、
こんなこともできるんじゃないか
というのがわかってきて
発想も出てくるようになります。
発想だけで、実現可能性なども分かりませんから、
「こんなの作りたいんだけど」と、サポーターに相談しながら、
進めていきます。
自由アレンジ編こそ、プログラミングで子どもの力をつける
大事な部分だと私たちは考えますが、
その分教える側のパワーもかかりますので、
実施していないスクールもあります。
モクモクタイムというのは、プログラムをつくることに集中して取り組む時間です。
世界中でもっともポピュラーなビジュアルプログラミング言語であるScratchを用いて、
ゲームやクイズなどをつくります。
話し合いタイム「ペットボトルのお茶の旅」
今日のテーマは、ペットボトルのお茶の旅です。コンビニやスーパーで買うお茶がどうやってやってくるのか、どんな旅を経て店頭に並んでいるのかについては、一緒に学び、サプライチェーンの基本を肌で感じてもらいました。
***
お茶のスタートは、茶畑ですね。
茶畑を想像できた子どもは少数でした。急須でお茶を入れることがなければ、茶葉を想像できなくても無理はないかもしれません。
そのあと工場でつくっていくことは、なんとなく想像できます。
そこからスーパーに直接行くのではなく、間にまた別の会社が入ります。
もちろん例外はありますが、これを基本パターンとしてまずは認識してほしいので、この話をしました。
続いて、魚について同様に見ていきました。
市場があることは、みんななぜかよく知っていました。
この場合も、いきなりスーパーやお店ではなく、間に別の会社が入るのが基本パターンです。
今後、スーパーや飲食店で、「産地直送」や「独自農場で栽培」などを見たときに、“あーそういうことね”とピンときてくれたらうれしいなと思います。
ペットボトルと魚のサプライチェーンを見てきたうえで、
最後に値付けを考えてもらいました。
計算することに必死で、原価を算出してこれが答えだという感じになってしまいましたが、
原価で売ればいいわけではなく、
お店で働いている人にお給料を払わないといけないし、お店の場所を借りるのもお金がかかる。
といったことを考えてほしかったのですが、少し難しかったようです。
細かい知識を覚える必要はないですが、世の中のしくみを感じてほしい、
その上で日々流れてくるニュースや新聞に興味を持ってほしいと思っています。
考えてみようシートは、各自持ち帰っていますので、保護者の皆様はご確認ください。
- 自分の想いを伝えるということ
- 人が話しているときの聴く態度を磨くこと
- 質問をしてどんどん相手の想いを引き出すこと
を練習してもらっています。
他の人が話しているときに、自分の話がしたくてうずうずしてしまったり、
割り込んでしまうことがあります。
大人でも全員が完璧にできるわけではないので、難しいですが、
小学生のうちから少しずつ磨いていくことが大事かなと思っています。
(終わり)