Scratch 向こうから恐竜が飛んでくるアニメーションのつくり方
「向こうから何かが飛んでくる」遠近法をつかったアニメーションについて解説していきます。
なんでもいいのですが、例えば恐竜が向こうから飛んでくるようなアニメーションをつくりたいとします。
こんな感じです。
このつくり方と考え方について説明していきますね。
向こうから飛んでくるように見える仕組み
さっきのアニメーションを見ると、恐竜が向こう側から飛んでくるように見えましたよね?
でも実際には画面は2Dで、奥行きはないので、恐竜との距離が近くなったわけではなく、”そのように見える”というだけです。
では、なぜ”そのように見える”のでしょうか?
ポイントは3つです。
- だんだんと大きくなっていること
- だんだんと画面の下の方に動いていること
- 羽をばたつかせる動きがあること
この3つの動きをしているから、こちらに向かって飛んできているように見えるんですね。
なぜだんだんと大きくするとこっちに近づいているように見えるのでしょうか?
これは遠近法という技法で説明できます。
遠近法は、物が遠くにあるほど小さく見え、近くにあるほど大きく見えるということを利用した技法です。
だんだんと大きくすることで、近づいてくるように見えるんですね。
ちなみに、遠近法がまだ確立されてなかったときの絵はこんな感じです。
どっちが遠くにあるのか、なんとなく違和感ありませんか?
本当は舞台の方が奥にあるのに、手前の観客より、舞台の役者の方が大きく描かれています。
恐竜が向こうから飛んでくるアニメーションのつくり方
では実際にScratchでさっきのアニメーションをつくる方法を見ていきましょう。
スプライトは、Dinasour3をつかいます。
最初の位置と大きさ
まず最初の位置と大きさを決めます。
最初は遠くにいますので、小さくしておきます。
5%にしましょう。
画面上の方から下の方に移動したいので、最初は上の方にしておきます。
X座標0、Y座標160にしましょう。
だんだんと近づいてくる動き
最初の位置と大きさができたので、だんだんと近づいてくる動きをつくります。
繰り返しになりますが、だんだんと
- 大きくなる
- 画面の下に行く
- 羽をばたつかせる
の3つの動きをつくる必要があります。
こんな感じです。
Dinasour3には、羽をバタバタさせるコスチュームがあらかじめ用意されていますので、「次のコスチュームにする」をしてあげれば、羽をばたつかせる動きが実現できます。
あまり速すぎてもいけないので、0.3秒待つを加えました。
待つ時間は飛ばすものに合わせて変更して下さい。
もっと小さな鳥なら、待つ時間は短い方がいいかもしれません。
最後にブロックをくっつければ完成です。
いかがでしたでしょうか?
恐竜に限らず、いろんな物を飛ばしてみてください。
(終わり)